【使い方】Windowsドライバを使用してIllustratorから出力する場合の注意点について教えてください
IllustratorからWindowsドライバ使用して出力する場合は以下の点に注意してください。(太字の項目は重要です)
1)カッティングの線幅
カッティング線の色は問いませんが、線幅がバージョンによって異なります。
バージョン |
Illustrator7
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Illustrator8
|
Illustrator9/10
|
IllustratorCS以降
|
---|---|---|---|---|
線幅 |
0pt
|
0.01pt
|
0.001pt
|
0.1pt
|
2)「塗りつぶし」の設定
オブジェクトの「塗り」は「無し」に設定します。「塗り」のあるオブジェクトは2度切りしてしまうことがあります。
なお白色は「塗り無し」ではありませんのでご注意ください。
3)文字のアウトライン化
文字はそのままの状態ではカッティングデータとして認識されません。
文字の輪郭をカッティングする場合は必ず「文字のアウトライン化」を実行してください。
4)アートボードの設定
アートボードの設定はカッティング範囲の設定に合わせます。
①Illustrator7/8/9/10の場合は「書類設定」画面で[用紙設定を使用する]にチェックを入れて設定します。
②IllustratorCS以降の場合は[ドキュメント設定]の[アートボード]のサイズとWindowsドライバの
[カッティング範囲]のサイズを合わせます。
※IllustratorCS以降の場合は上記の設定を行わずに、出力時に[印刷プレビュー]上で配置を変更して出力することも可能です。
5)出力時やWindowsドライバ上の設定
①出力時にはIllustratorの[プリント]ダイアログボックスの[ビットマッププリント]はオフにしてください。
オンにすると、カッティングできません。
(IllustratorCS以降の場合は[プリント]ダイアログボックスの[詳細設定]にあります)
②ドライバの[オプション]タブの[高解像度]オプションを OFF にしてください。
ONの状態では、409mm以上の長さのカッティングができなくなります。
6)データ作成上の注意事項
①Illustrator 9以上のバージョンに対応した機能である透明、ぼかし、ドロップシャドウなどの効果を使うと
カッティングができません。
②アンカーポイントが256個を超えるパス/複合パスはカッティングできません。
パスを切断しアンカーポイントの数を減らしてください。
7)その他の注意事項
①Windowsドライバで設定したカッティング範囲よりもアートボードのサイズが広い場合、
正常にカッティングできないことがあります。アートボードを狭めるか、ドライバのカッティング範囲を広くしてください。
②アートワークや配置したグラフィックは、アートボードからはみ出さないようにしてください。
はみだした場合、正常にカッティングできないことがあります。
③幅の狭い多角形や楕円は、同じ場所を二度カッティングすることがあります。
特にビットマップ画像の輪郭をトレースしたとき、このようなパスが作成されることがあります。
④Windows95/98/Meのドライバを利用してIllustrator9から出力した場合、文字が抜ける、
アンカーポイント毎にカッターがアップするなど異常な動作をします。820mm未満でご使用いただくか、CutStudio Plug-in for Illustratorを利用して出力してください。
8)Illustrator10から出力する時の注意事項
①エンベロープツールにおいて、同機能を使用したオブジェクトがカットできない場合があります。
同機能を使用した際に輪郭線の線情報がキャンセルされるためです。以下2点の操作いずれかで出力可能です。
1.[オブジェクト]-[エンベロープ]-[エンベロープを編集]を用いて、元図形の線種を再設定する。
2.上記手順で[エンベロープを編集]の代わりに[拡張]を実施する。
②[長方形グリッドツール] [同心円グリッドツール]を使用し描画したオブジェクトは同線上を2回カットします。
これは、同機能使用時に自動的に上下に線が2本重なってしまうためで、上に重なった線のみを削除すれば回避できます。
※上に重なった線を削除するためにはIllustrator 10にて、以下の作業を行ってください。
1.該当オブジェクトを選択し、[オブジェクト]-[アピアランスを分割]を実施する。
2.選択を一度解除し、ダイレクト選択ツールで消去したい線上を個別に選択し、削除します。
(削除した線の下に同じ線が存在しているのを確認してください。複数個所ある場合はこの作業を繰り返します。)
③以下の機能を使用して描画されたオブジェクトをプリント&カットする場合、下記のような出力結果となりますので、
カッティングには不向きです。
<重なりあった個々のシンボル部分までカットする>
シンボルスプレーツール/シンボルシフトツール/シンボルスクランチツール/シンボルリサイズツール/シンボルリサイズツール/シンボルスピンツール/シンボルステインツール
<透明機能により、カットしません>
シンボルスクリーンツール/フレア機能