イラストレーターの透明機能（ドロップシャドウ）とグラデーションが複合するデータにて、出力の際背景に四角い枠（カラーステッチ）が現れる場合があります。

透明機能の確認方法

IllustratorのCS以降は、下記の手順で透明機能の影響部分の確認ができます。

1. メニューバーの「ウィンドウ」→「分割・統合プレビュー」の順にクリックします。
2. ハイライトを「影響されるオブジェクト」あるいは「透明オブジェクト」に変更、透明機能で影響受けている部分が確認できます。

Roland VersaWorksでの基本設定

解決方法の実施前に、Roland VersaWorksで下記の通りに設定が必要になります。

またデータ形式が変わる恐れもあるため、先にお手持ちのデータをコピーしてください。

1. Roland VersaWorksを開き「ジョブ」→「設定」→「詳細設定」をクリックします。
2. 「カラー設定」と「全面」を赤枠のように表示させます。

解決方法

※以下の順番で行なってください。

1. 透明機能オプション設定の変更
   

   この問題の解決に当たって、最もスタンダードな方法です。

   透明機能オプション設定の変更
   
   
   
2. グラデーションの分割・編集
   

   分割・拡張を実行すると、グラデーションが、指定した数のオブジェクトに分割されます。
   背景のグラデーションを分割することにより、透明部分のステッチが解消されます。
   ※手順．１と組み合わせて実施してください。

   グラデーションの分割・拡張
   
   
   
3. ドロップシャドウ部分のラスタライズ
   

   ドロップシャドウ部分の文字を選択して、ラスタライズを実施します。
   ※手順．１と組み合わせて実施してください。

   ドロップシャドウ部分のラスタライズ
   
   
   
4. グラデーションのラスタライズ
   

   グラデーション部分の背景を選択して、ラスタライズを実施します。
   ※手順．１と組み合わせて実施してください。

   グラデーション部分のラスタライズ
   
   
   
5. データ全体のラスタライズ
   

   データ全体を選択して、ラスタライズを実施します。
   ※ラスタライズ範囲が広すぎると、メモリエラーが起こる場合がございます。

   データ全体のラスタライズ
   
   
   
6. TIFFデータへの書き出し
   

   "TIFF"でデータの書き出しを行ない、データ全体を一つの画像にします。
   全体的に色が薄くなるなど変化が出る場合があります。

   TIFFデータへの書き出し